振袖レンタルをする前に

2018年11月11日

振袖とは

訪日外国人の数が2000万人をこえる今日、日本の古来の伝統衣装である着物に注目が集まっています。今日でこそ日常的に袖を通すことの無くなった着物ですが、脚光を浴びる着物文化の要諦ともいえる振袖と着物について基礎的な知識を整理し改めて伝統的な日本文化を見直してみましょう。
振袖とは身頃と袖との縫い付け部分を小さくして強調した「振り」で袖を形成した和装のことを意味します。振袖の特徴は何と言ってもデフォルメされた印象があるほどの大きな長い袖をもっていることです。振袖にはその長さによって、小中大の3つのサイズに分類され、長さは75-113センチほどの長さになっているのが一般的です。この袖の長さには格式を表す意味があり、参加するセレモニーや儀式などのTPOにあわせる必要があるわけです。例えばちょっとした身内や友人の気の置けない者同士なた子振袖で構いませんが、結婚式などの品位の高い式典には大振袖を着用に及んで出席するのが一般的でした。かつては成人式では中振袖の方が主流でしたが、今日では平均身長が伸びたことから大振袖の姿で出席する女性も増えています。振袖はセレモニーなどの晴れ舞台に出席することを前提にされてることから、絵柄にも慶事向けのおめでたい絵柄が好んで選ばれる傾向が顕著です。典型的なのは松竹梅や長寿を祈願する鶴亀などです。
ところで御訪問着として着用されることの多いのが着物(訪問着)になります。そこで着物と振袖の違いを御紹介します。
着物の袖の長さは60cm弱から70cm弱の長さになるので、振袖に比べるとかなり落ち着いた印象で標準的な袖の長さと言えるでしょう。また訪問時に着用されることが多いので、絵柄も何らかの慶事に偏ったことは無く、「絵羽柄」と呼ばれる着物を広げると一枚の絵画のように見えるデザインで構成されているのが特徴です。訪問着のモチーフにはバラエティ豊かな素材が用いられるので昭和モダンな柄や抽象的なデザインや季節の折々の花版を散ればめた絵柄など着用するシーンにあわせて自分好みの意匠を演出できるのがポイントです。また着物は既婚未婚を問わず、年齢についても関係なく着用できるのが特徴です。たとえ未婚の方でもちょっとしたお食事会などに着用していってもかまいません。訪問着としての着物が成立を見たのは意外に歴史が浅く、大正時代とされています。すこしおしゃれをして外出する機会に着用されていたものです。今日でも普段と違った印象で外出したい時にも着物はぴったりです。